起業してまだ間もないのに、次々に結果を出して事業を拡大させていく人もいれば、

起業して何年も経つけれど、なかなか売り上げの規模が大きくならないという方もいますよね。

その違いは、一体どこにあるのでしょうか？

今回は、起業して結果を出すのが早い人が、必ず行っていることについてお伝えします。

マーケティングの先行投資とは？未来を信じることから始めよう！

起業してすぐに結果を出す人と、そうでない人の1番の違いは何だと思いますか？

それは、自分の可能性を信じて、”先行投資をしているか”という点です。

”先行投資”とは、目先の利益には結びつかなくても、いずれ利益が出るということを見越して行う投資のこと。

この先行投資は、マーケティングにおいてはとても重要で、基本的な考え方です。

企業でも、世の中に商品やサービスが出るまで、売上や利益は1円も出ていないですよね。

発売するまでの間に、商品開発費や調査費、CM制作などの広告宣伝費など、莫大な費用をかけてようやく発売日を迎えます。

事前に何千万～何億という資金を投資できるのは、発売後にそれだけ”売れる可能性がある”と信じているからです。

個人ビジネスにおいても、まずは自分の未来の可能性をどれだけ信じられているか？ということが大切。

そしてもう１つ大切なのは、現時点の売上から使えるお金を捻出するのではなく、

”未来の自分を見据えて、その自分になるために必要なお金”として先行投資をするということです。

今の自分の売上で、こんなにも高額のお金を注ぎ込んで良いのだろうか……

そんな不安がよぎった時は、1年後の自分が、どこを目指しているのかを考えてみてください。

目指す自分に見合ったお金の使い方であれば、たとえ今の自分には大きな額だったとしても、決して誤った選択ではありません。

実際に私自身も、まだ会社員で起業準備中の頃、最初に払った大きなお金は起業塾の受講料でした。

その額、なんと120万円！！！

「自分は本気なのか？」「本当に無駄にならない？」

そんな考えがぐるぐる頭の中を巡りましたが、やっぱり、自分の未来の可能性を信じたかった。

だからこそ意を決して、震えながらも決済手続きをした記憶があります。

投資は学びのためだけではない！自分らしくビジネスをするための投資とは？

学びへの投資だけでなく、実際に”ビジネスを遂行する上で必要なこと”にお金を使うのも、投資の１つ。

例えば、Webサイトの制作や動画編集など、自分で全て作業をしようとすると膨大な時間がかかってしまい、他の仕事が進まない……ということにもなりかねません。

とは言っても、

「自分で作業すればタダだし……」

そう思うと、なかなか外注する勇気も出ないですよね。

でも、”自分の大切な時間”を、

他の人でもできる仕事に使ってしまうのか、

自分にしかできない仕事に使うのかによって、

結果が出るまでのスピードが大きく変わります。

「これは自分がしなくてもいい」

そう思える仕事であれば、外注する。

そういったことも、早く結果に結びつけるためには、重要な投資です。

そして、投資すべきかどうかの判断は、現時点での”お財布事情”や”売上”だけを基準にするのではなく、

「未来を見据えたときに必要か？価値があるか？」

という視点で考えることが重要なんです。

もちろん、無駄遣いをするのはおすすめしません。

実現したい自分の未来のために本当に必要なのか、無駄に終わるのか、見極める目を養うことも大切。

しっかりと見極めた上で、浪費ではなく投資だと確信したら、恐れずに実行してみてくださいね。

先行投資をするときに、大切な考え方とは？

実際に先行投資をする時に大事なのが、”短期的な視点で捉えない”ということです。

投資する時にはどうしても、「出来るだけ短いスパンで回収したい」と思ってしまいますが、

「半年で全て回収しよう！」などと短期間で考えたとしても、現実的に難しい場合が多い。

でも、もし数年後もずっと役に立つ、ビジネスの土台となるような投資であれば、どうでしょうか。

回収のみならず、投資した額以上の価値を生み出す可能性もありますよね。

だからこそ、長期的な視点で考えることが大事です。

私が以前働いていたサントリーでも、発売したばかりの商品について、初年度に大きな利益が出ることはありませんでした。２～３年かけて、商品のブランドが育っていくにつれて、利益が出る体質に変化していくんです。

やっぱり、どんなものでも初期投資が最も大きく、負担となります。

そして投資して最初の半年や1年目は、利益がなかなか出ないというのが現実です。

だからこそ短期的ではなく、長期的にみて意味があるかどうかという視点で投資をするのがおすすめです。

また、「投資をする元手がないんです！」とご相談を受けることがあります。

本当に口座に残高がないという場合もありますが、

意外と「使ってはいけない」と思い込んでいるお金があったりします。

私も起業する前、「すぐに動かせるお金がない」という時期がありました。そんな時、子どもの出産祝いでいただいた50万円があることを思い出したんです。

もちろん自分のお金ではないし、ましてお祝金に手をつけるのは親としてあるまじき行為だ……というモヤモヤした気持ちがありました。

でも、その時の私は「自分の未来に、かけてみよう！」と思ったんです。

だから、その大切なお金を借りて学びに投資し、起業して1年後にきちんと口座にお金を戻しました。

これには賛否両論あると思いますし、良いか悪いかは別の話ですが、

この時の私には、それくらいの覚悟があった。

自分の未来を「信じたい」という気持ちが勝っていました。

こんな風に私も、起業して売上を立てる前から、そしてビジネスが軌道に乗ってからも、常に投資をしています。

学びに対してだけでなく、マーケティング戦略を実行するために必要な投資も惜しみません。

ビジネスを行う上で、”自らお金を投じないで得られるリターン”には、限界があります。

そのことは、肝に銘じておいてくださいね。

おわりに

いかがでしたか？今回は、起業で早く結果を出す人が必ず行っている、先行投資の考え方にについてお伝えしました。

必要な投資かどうかをしっかりと見極めながら、大事なお金の使い道を考えて、自分の未来を切り拓いてくださいね。

今回の記事を動画で観たい方、復習したい方は、こちらをご覧ください。