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ブランディングを学ぶ

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起業初期の“お金のメンタルブロック”、どう乗り越える?

起業初期、お金をいただくことにドギマギしてしまうのはよくあることです。

私もそうでした。メンタル的にブロックがあるんですよね。会社員と、個人でビジネスしていくのとの大きな違いが【自分でお金をいただくこと】だからです。

今日は、そのブロックをどうやって乗り越えていくかをご説明していきますね。

この記事で、「お金をいただくことは決して悪いことではないし、相手から吸い取るものではない。」ということが腑に落ちると嬉しいです。

お金のメンタルブロックを乗り越える第一歩はモニター募集

お金に対するメンタルブロックを乗り越えるのには、まずモニターから始めるとよいです。

自分がもらいやすい金額でお客様へ価値を提供し、実績とお客様の声をいただくことが自信につながり、お金へのメンタルブロックを乗り越えやすくなるからです。

詳しくご説明していきますね。

モニターの目的と価格の考え方とは?

以前の記事でも、起業初期にぶつかる2つの壁(無価値感完璧主義)を突破するために、モニターがオススメというお話をしてきました。

▼詳しくはこちらの記事をどうぞ

自分には何もないという【無価値感】は、お客様から対価をいただく時に感じやすい気持ちです。

自分の商品やサービスに例えば5000円、1万円、2万円などの価格をつけたとして、

そんなにもらっていいんだろうか

金額に見合う価値があるだろうか

と不安があると心にプレッシャーがかかり、行動が止まってしまうことが多々あります。

だから最初はもう1000円でも、なんなら無料でもいいのです。

自分がプレッシャーを感じない金額を設定しましょう。

なぜなら、モニターを募集する目的はお金をいただくことではないからです。

モニターを募集する目的1:実績づくりと改善点発見

モニターは、実際に価値を提供してお客様に喜んでもらい、実績を積んだりフィードバックをもらったりするために実施します。

ここでのフィードバックは、よかったところだけでなく改善するためのご意見をいただくためでもあります。

あらかじめそれをわかった上でモニターになっていただくので、完璧でなくてもいいのです。

まずは試していきましょう。

私も実際、モニターからスタートしています。

最初はとにかく売上よりも何よりも、「実績づくりに命をかける!」くらいの気持ちで取り組むのがオススメです。

さらに言えば、実績は、こちらが逆にお金を払ってでもつくるほど価値があるからです。

最初から売り上げをあげることを考えてしまうと、お金をいただく価値があるのか、その金額に見合った完璧な商品か……などが気になり、進めなくなってしまいがちです。

だからまずは売上のことはいったん脇に置いておいて、実績をつくっていく

実績づくりをする中で喜んでくださる方がいたら、人の役に立つと実感できますし、この商品でも十分満足してもらえることがわかれば完璧主義もなくなっていきます。

まずここから始めてみてくださいね。

モニターを募集する目的2:お客様の声をもらい、次の集客へつなげる

モニターを募集する目的の2つ目は、お客様の声をもらうことです。

お客様の声とは、体験談やレビュー、ご感想のことです。

そして、そのお客様の声を知った方が、新たなお客様として申し込んでくださるというように、お客様の声は次のお客様を呼んできてくれます

お客様の声が、申し込むかどうかの大事な判断材料になるのです。

ここで、自分がお客様の立場の場合を考えてみましょう。

お客様の声が0の人  

お客様の声が1つある人  

お客様の声を10人からいただいている人  

お客様の声を100人からいただいている人 

この中から選べるとしたら、お客様の声が多いほうが信頼できると感じませんか?

お客様の立場では、大前提として「失敗したくない」という気持ちがありますよね。

何かを買う際に、売る側が「すごくいい商品です」と謳っているだけではなく、第三者のお客様の「実際使ってみてよかった」という声があると、失敗はしなさそうと判断し、自分も買ってみようと背中を押された経験があると思います。

そのくらい、お客様の声は重要です。

ですから、自分が商品やサービスを提供するならば、どんどんお客様の声をいただいて発信していくのはすごく大事なプロセスなのです。

このようにモニターは、お客様の声につながることからも大変オススメですので、ぜひ始めてみてくださいね。

高額商品を売る際に生じる、お金のメンタルブロック……その乗り越え方は?

続いて、10万円や30万円とまとまったお金をいただく際に生じやすいメンタルブロックの乗り越え方についてお話しますね。

高額商品、高額サービスが必要な理由

モニターさんでファーストキャッシュとして自分にとって心の負担がない額をいただいた次は、少しまとまった金額を提案していく必要があります

モニターの次の段階として、例えば個人の方なら、月商30万円から50万円、年商だと300万から600万ぐらいを目指すことになります。

その際、必要になってくるのが単価として10万円から30万円程度のまとまった金額のサービスや商品です。高額サービス、高額商品とも呼ばれますね。

ではなぜ、まとまった金額の商品が必要なのでしょうか?

理由をご説明していきますね。

起業の初期であればあるほど、自分のことを知っている方が少ない傾向にあります。

そしてお客様候補や見込み客の数が少ないとなると、安い単価の商品で販売していてはなかなか売上につながりません

売上は単価×人数という構造で成り立っているからです。

例えば、単価が1万円の商品を30人に売る場合でも、10万円の商品を3人に売る場合でも、どちらも売上は同じ30万円です。

一見、安い価格の商品の方が売りやすそうな気がしますよね。

でも実際に30人に売るのは、起業初期でも、起業してしばらく経って順調にいっていても結構大変です。

人を集めるだけで疲弊してしまい、肝心の商品やサービスに注力できないこともあり得ます。

ですから起業初期であればあるほど、少ない人数に提供して実績をつくっていく方がいいのです。

その後、事業を続けていく上での土台にもなります。

だから、まとまった金額の商品やサービスが必要というわけです。

メンタルブロックを乗り越える対処法:視点を変える

でも冒頭にも書いた通り、起業初期の段階でまとまったお金をいただくことにドギマギしてしまうのは本当によくあること。

私もそうでした。

メンタル的にブロックがあるんですよね。

会社員と、個人でビジネスしていくのとの大きな違いが【自分でお金をいただくこと】だからです。

そのブロックをどうやって乗り越えていくかをご説明していきます。

10万円や30万円と聞くと、かなり大きな金額と感じますよね。

自分にとってもそうですが、相手に払っていただくと思うとより高い金額と感じ、メンタルブロックが出てきます。

まとまった金額をいただくのが怖い

自分の商品にたくさんのお金を払ってもらうのが申し訳ない

そんな気持ちになってくることがあります。

そこを乗り越えるためには視点を変えること。

まず大事な視点として、「お客様は自分の問題を解決するためにお金を払いたがっている」ことを再認識することです。

「お金を払ってもらう」ことにどうしても悪いイメージを持つかもしれません。

ですがお客様は

悩んでいることを解決したい、解決するのであればお金を払いたい

もちろん解決しないのにお金払うのはイヤだけれど、解決するならそのお金を払いたい

と考えています。

だから、「お金を払っていただくのは申し訳ない」と思う必要はないのです。

お客様は問題を解決したくていろんな方法を探しているので、あなたが商品やサービスをオファーしなかったとしても、他の人には結局お金を払うのです。

もしくは、悩みや問題を解決する別の何かが見つからなかったら、趣味など別のことにお金を使って、結局そのお金はなくなっているということはよくあるのです。

「お金を使う」といっても、消費・浪費・投資とわけて考えることができます。

ただ使うのが消費、無駄遣いが浪費、そして未来を見据えた使い方が投資と言えます。

悩みを解決することへお金を使うのは、自分など何かをよりよくしていくためなので、投資にあたりますよね。

だから、消費や浪費ではなく、自分への投資として使ってもらうのは正しくお金を生かす使い方なのです。

あなたが、自分の商品やサービスについていいものだと自信を持っているなら、それをオススメするのはお客様にとって投資につながるのです。

ぜひこの視点を頭に置いて、ご提案してみてくださいね。

高額商品、高額サービスの価格設定に自信がない時の対処方法

それでも価格設定大きなお金をいただくことに自信がない場合にオススメの方法をお伝えしますね。

それは、定価として自分が将来的にこれぐらいいただきたいという価格を提示した上で、相手の言い値、つまり「あなたがやりたいという値段でいいですよ」と提案をしてみることです。

もちろん、誰に対してもこうした提案をするのではなく、相手があなたの商品やサービスに興味があることが前提です。

実は私自身も最初にこのようにご提案して始めたのです。

ご提案しようとしたのは、まとまった金額、まさにその10万円から30万円くらいの間の金額でした。

会社からお給料としていただくことはあっても、一個人として一人の人からまとまった金額をもらう体験がなかったので、とても怖かったですね。

だから「自分の理想の定価はこのぐらいの金額です。でも、価値があると感じてやりたいと思ってくださるのなら、あなたの納得できる金額でやらせてください。」

とお伝えしました。

そしてお客様から金額のご提案をしていただきスタートしたのが、一番最初にまとまった金額をいただく経験になりました。

これは、お客様が自分にとってこの値段なら価値があると判断して払ってくださるので、こちらも申し訳ないと感じたり払っていただいていいのだろうかと思い悩んだりすることがないのです。

私はそこから始めて本当に少しずつ、自分に自信がついたり、提供しているサービス自体をよりよいものにブラッシュアップしていったり、そうした中で価格も少しずつ上げることができました

このように、少しずつブラッシュアップしていくとビジネスの中身や規模も成長していくのでオススメです。

ぜひ試してみてくださいね。

おわりに

いかがでしたか?

どうしても最初の頃は、お金をいただくことに対して、悪いことだとか吸い取るといった負のイメージがつきまといがちです。

でも、お客様のよりよい未来への投資としてお金をいただくことで、その方を応援していることにもなると考えて、自信を持って進んでもらえたらと思います。

ではまた、次回の記事でお会いしましょう!

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