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【チームirodoriメンバー紹介Vol.6 たばたたえ】迷いながらも挑戦し続ける、想いを伝わる形にするプロ

irodori Branding代表の村本彩です。

私たちのチームには社員もいれば、自分の仕事を別にもっていて業務委託でjoinしてくれているメンバーも!

それぞれにどんな想いで、どんなスタイルでirodoriに集っているのか———。
1人ずつインタビュー形式でご紹介していきますね。

今日は、プランナーのたばたたえさん

たえさんには、irodori社の大事な提案書などでもいつもお世話になっていて、元受講生さんでもあり、制作パートナーでもあり、講座では頼もしい運営メンバーでもあります^^

irodori Brandingへ参画される前はどんなお仕事をされていたのですか?

たばた:大卒後、昼は家具・インテリアのアクタスで接客のアルバイトをしながら夜はデザインの専門学校へ2年通い、卒業後収納用品メーカーの商品企画室に就職、1年3ヶ月の世界一周を経て、結婚・出産後は専業主婦やフリーランスをし現在に至ります。


実は就活がうまくいかなかったんです人生初の挫折を味わいました。

それまでは何でもそつなくこなす要領のいいタイプ。どこでも重宝がられることが多かったので、就活も大丈夫だと過信していました。
でも最終面接まではいけるのに、なぜかそこから先に進めなくて。自分でも原因が分からないし、そもそも自分が何をやりたくて就職をするのかがわからなくなってしまいました

就活から半ば逃げるような気持ちを持ちつつ、本当にやりたいこと・楽しいと思えることにトライしてみようと、アルバイトしながらデザインの専門学校に行くことにしました。

通ったところは外側のデザインよりも、モノコトの企画段階をメインに学ぶような学校でした。だからなのか、今でも、外側のデザインももちろん好きですが、デザインの根っこの方が気になります

その後入った収納用品を作る会社の商品企画室ではマーケットリサーチから商品設計やブランド設計、商品の設計図作成、撮影準備や撮影時のスタイリング、パッケージディレクションなど、デザインに限らずいろいろな業務をやらせてもらいました。

仕事を一旦辞めて1年以上世界一周へ行かれたそうですね。

たばた:はい。夫の「若いうちに色々な場所へ行ってこの目で見てみたい」という想いに共感して、一緒に行くことにしました。

価値観ががらりと変わりましたね。それまでは、肩書きや学歴など、外から見える分かりやすい部分で人を判断していたところがあったと思います。

1年3カ月旅を続ける中で、どっぷりと非日常の世界に浸ることになりました。そこで見えてきたのは、「今の目の前」が何より大切ってこと。今日は天気がいいから洗濯物がよく乾きそう、子供たちがかわいい、家族友人と他愛のないおしゃべりの時間。そういう小さなことを日々の中で大切にする。それが生きていく上で何より重要なことだなと


そして、これは世界共通の人間の願いなんだ~!と各国の暮らしをのぞき見させてもらう日々の中で気づいたことでした。

帰国後に1人目を妊娠・出産し、子どもがこんなにかわいいとはと自分でもびっくり。すごく楽しい時間でした。

夫の転勤で沖縄に1年住み、その間食材配達サービスのレシピをデザインする仕事を見つけ子育ての合間にやっていました。

大阪へ戻って2人目を出産後は、もっと働きたい気持ちと子育てに専念したい気持ちとですごく葛藤しました。子育ては私にとって何より大きな喜びだったから。
保育園に入れること自体にも相当悩みましたし、入れた後もふんぎりがつかなくて午前中お迎えばかりしていたんですよね。

せっかく専門的に学んで仕事にもつながったデザインのスキルを生かしたい。でも、できるだけ子どもたちにはお帰りと言ってあげたい。

想像するだけで時間に追われるであろう「ワーママ」を自分のキャパでできるとは思えなかったんです。だから、まずは自分でフリーでやっていこうと思いました。手始めに新しい仕事をと起業してるママの集まりに行き、ご縁あってカタログ制作の仕事に就くことができました。

仕事で関わる皆さんとてもあたたかく、そこは恵まれていたと思います。ただ、時間の制約が多いけれど、自分のしたいことをやっている感がとても低かったですし、時間を削っているという感覚がいつまでもぬぐえませんでした

フリーだけど”自由”ではなかったんですよね。
収入面もパートレベルだったこともあり、0才児を保育園に預けてまでやる仕事なのかと葛藤していました。

心の中でずっと「せっかく生まれてきたんだから、もっと自分を全力で出し切ってみたい。もっと自由になれるはず!」という気持ちはくすぶっていました。


でも現状になんかモヤモヤしたまま日々の生活に流され、気づけば3年くらい経っていました。

転機はコーチングを受けられたことだそうですね。

たばた:踏み出すきっかけは、その頃コーチとして起業していた旧知の友人の一言です。
「コーチング受けてみる?人生に不満があるなら一歩踏み出さないと何も変わらないよ」と。

お代を払いコーチについてもらうなんて、当時の私には清水の舞台から飛び降りるくらいのことでしたが、夫も背中を押してくれて。
コーチのサポートを受けながらひたすら自分を丁寧に徹底的に見つめるの繰り返しでした。

4ヶ月近く受けて、さあ次の一歩を踏み出そうと思った矢先、息子の先天性疾患(心臓のまわりの血管の付き方が違っていたこと)がわかり、外科手術と数ヶ月の入院を経験します。

病院にはたくさんの子が入院していて、「ただ、普通に生きる」ための治療をしていたんです

自分は精一杯生きてると言えるのかと問いかけてましたね。

無事息子が退院した後は、まずお世話になったコーチ主宰のコミュニティに入り少しずつ発信をスタート。

そして仕事の幅や提供できるものを高めたいという想いから、気になっていたナチュラル・ブランディング(以下NB)の門をたたき、2020年始めに実践講座(当時)に飛び込みました。

ナチュラル・ブランディングを受講してどうでしたか?

たばた:いろんな変化がありましたね。想いや考えを言語化することの大切さを改めて感じましたし、自分の強みを自覚できました。

心が折れそうな時も、一緒に進んでいく仲間がいたから歩みを止めずにいられたと思います。そして収入面でも会社員時代を超えることができましたし、仕事量も自分でコントロールをすることができています。

学ぶ中で、印象に残っているし助けられてるのが「自分も他の人もすべての人に価値がある」というスタンス。


どこの業界でも言えるかもしれませんが、デザイナーは上を見ればキリがない。そして私自身、自分のことをデザイナーと思ったことは一度もありませんでした。それは「デザイナーっていうのはもっとすごい人のこと」ってずっと思っていたから。

でもそんな私でも、いや私だからできることがある。そう自分で自分の価値を認められるようになったことが大きな変化ですね。

それに一番の収穫は、これから自分次第でいくらでも可能性が広がるのがわかったこと。素直に嬉しかったです。なかなか現状を変えられなかった自分でも、一歩踏み出せば新しい世界が見える。誰もがそうすることができる。と感じています。

そんな中生まれた、ご自身の事業について教えてください!

たばた:提案書と呼ばれる、セールス時に使われる資料に特化したサービスをNBで構築しました。

通常提案書のような制作物を作るときには、まず企画段階として想いや事業内容などを「言語化」をした上でデザイナーさんに発注します。ですが、私のサービスの場合は、企画段階の情報整理や言語化から最終デザインまでを一貫してサポートするのが特徴です。

セールスの場では誰でも不安や緊張を感じるもの。特に商品と距離が近い個人事業主だとなおさらですよね。でも、提案書が自分の納得のいくものになっていれば、気持ちの面でもプラスの効果をもたらします。そのためには、やり切った!という確信を持てるほど、思考のアウトプットを重ねることが大事!


手間も時間もかかりますが、かけた時間は裏切りませんし、クライアントさんからも「たえさんの提案書のおかげで自信を持っておすすめできた」「自分のサービスに確信が深まった」という言葉をいただいて伴走冥利につきます。

今後は提案書以外にも領域を広げてWeb制作物のサポートをしていこうと考え中です。自分も相手も行動したくなる情報の整え方、ことばの作り方というのがキーワードになるのかな。クライアントさんには、サービスの想いと価値をたっぷり載せて、届けたいお客様に向けてまっすぐに価値を伝えていって欲しいですね。

私自身、個で働く中での山あり谷ありを経験してきました。そういう道を覚悟を持って選んだ人の力になりたいと思いを強くしているところです。

なぜプランナーに?

たばた:チームで働くことで出会えない人や世界と出会っていけそうですし、チームに属する自分と個で活動する自分、両方を味わってみたいと思いました。

それにNBが自身のサービスではないからこそ、余計なことに気をとられず集中して目の前の方たちに向き合えると思っています。

トップランナーとして圧倒的に走っている人の横でのびのびと仕事するのが性に合ってるとも思っていて。

これは一度しっかりオリジナルのサービスを作り、何人かのお客様の伴走をしてみたからこそわかったことです。

自由な働き方をしたいし自分なりの哲学を持って、想いに共感できるチームや個人と共に働きたいし成長したい。かと言ってどんな障害があっても一人で力強く突き進めるほどのパワーはない。

自分の地盤のような、想いを共有できるチームがあって、その上でのびのび動いていると、個としての活動も飛躍していく。それが今は私の理想的な働き方だなと思っています。

プランナーとして関わりはじめてどうですか?

たばた:プランナーとして2つの期の担当を終えたところですが、ひとことでいうと「日々学び」です。

NBでは、自分と深く深く向き合います。それこそ今までの人生をどんな風に生きてきたか、何を選び、何を選ばなかったのか、それはなぜなのか。
本当に深く自分と対話をします。そこに自分だけではなくプランナーからの突っ込みや深堀が入る。だからこそひとりでは気づけなかったことにに気づいていくんですね。


時には、見たくないものを見ないといけないこともありますし、自分の弱さと真っ向から向き合うようなこともあります。
それでも前へ進もうとする人たちは、眩しいほどに輝いています。

個人での活動も、プランナーとしても、自分のありのままを認め、個として活動しようとする人たちのそばにいれる。しかも、サポートができる。それだけでとてもありがたく、刺激的な毎日です。

これからもたくさんの人の想い価値観に触れていくことになると思いますが、そのすべてが等しく価値のあるもの
自分のことをそう思えなかった時代があるからこそ、絶対大丈夫と言い続けていきたいです。

今後に向けて一言お願いします!

たばた:こわいことに挑戦すると枠が広がっていく。」大人になってから何かを学び始める、スタートをするのはとても勇気のいる事です。こわい。不安。大丈夫かな?色んな感情が渦巻くと思います。
でもその一歩を踏み出すこと自体がとてもとても素晴らしいこと。これはNBの受講を決めたときに彩さんがくれた言葉です。


プランナーとしてお会いできるということは、その方がこわいを乗り越えて自分の枠を広げる決断をしたということですよね。私もこわいことがたくさんあります。手探りしながら、確かめながら、でも着実にその壁を乗り越えていきたいと思っています。

プランナーとして、個人の活動を通して、しっかりとクライアントさんのお役に立つこと。
そして何よりも、わたしが楽しむことで、自分だけでなくクライアントさんの世界を広げることができたらと願っています。