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【チームirodoriメンバー紹介Vol.7 安間祥子】デザインの力で「想いが伝わりご縁がつながる幸せ」を体現する人を増やしたい

irodori Branding代表の村本彩です。

私たちのチームには社員もいれば、自分の仕事を別にもっていて業務委託でjoinしてくれているメンバーも!

それぞれにどんな想いで、どんなスタイルでirodoriに集っているのか ーー。

1人ずつインタビュー形式でご紹介していきますね。

今日は、irodori Brandingのアートディレクターで社員の安間祥子さん

祥子さんとの出会いは、講座の無料相談にきてくれた祥子さんに、逆に私の方がデザインに一目惚れしてラブコールを送ったという♡♡今ではデザインに留まらず、一緒に会社の未来を描いてはワクワク走ってくれる大事な仲間です!

irodoriに参加するまでを教えてください

安間:大学卒業後、フリーを経て雑誌専門のデザイン会社、WEBのグラフィックデザイン会社を経験し、結婚を機に独立しました。

2019年にナチュラル・ブランディング(以下NB)実践講座を学び始めると同時に、彩さんから声をかけてもらい、クライアントさんのLP制作をスタート。

2020年夏から社員兼アートディレクターとして正式にirodori Brandingに入りました。

子どもの頃から「好きなものは好き!」言葉で表現できない分、わかりやすい外見で

安間:よく男の子と遊んでいて、格好も話し方も男の子っぽい子どもでした。
ある時近所の人に「祥子ちゃんは女の子なのにそんな格好して…」って言われて「女の子なのにってナニ!?私は私!」と心の中で反発がありました。

その頃から「好きなものは好き」という気持ちがずっとあります。そしてその「好き」がみんなと一緒ではないことが多くて。でも、話すのが上手じゃないので、言葉ではうまく表現できなかったですね。

それに長女なのでしっかりしなきゃ、大人を煩わすのは良くないと思って遠慮しているところもありました。今振り返ってみると、わかりやすい外見で、ずっと自分の個性を表そうとしてきたのだと思います。

高校は英語系の学校に進み、大学は地元秋田を離れ長野に!

高校の先生から借りた本で、地域活性化を頑張っている外国出身の女将さんが長野にいると知り、その女将さんのいる街へ行こうと場所で決めたんです。長野には縁もゆかりもなかったのに、若い頃の勢いってすごいなと自分でも思います(笑)

大学のフリーペーパー立ち上げがきっかけでデザインの道へ

安間:高校までは田舎だったので、好きな服装、好きなものを共有できる人が近くにほとんどいなくて。

でも大学では、見ただけで仲良くなれそうって思える、価値観の合う人たちと出会えました価値観が合うとこんなに心地いい、創造的な時間が過ごせるんだ!ってびっくりしましたね。

その気の合う仲間たちと、学生と地域をつなぐフリーペーパーを立ち上げることになり「デザインやってみたい!」と始めたのがデザイナーとしての一歩です。

みんなで作り上げるところ地域の人に喜んでもらえることに、すごくやりがいを感じてめちゃくちゃ楽しかったですね。当時、自分たちで地元の企業やお店から広告費をいただいてそれをみんなで分配していました。

そしていざ就職を考えたものの、自分が普通に就活する姿が思い浮かばなくて。髪型も格好もみんな同じスタイルにしなきゃというのが、当時ドレッドヘアの私には合わないとも思いました(笑)。

フリーペーパーと同じように広告費をいただく形で仕事になるかもと、就活せずにそのままフリーのデザイナーとして働き始めました

社会人をフリーのデザイナーとしてスタート

安間:でも、しょっぱなから立ちはだかったのが、収入面での限界です。学生時代からの付き合いで仕事をもらって、そこそこお役に立てて充実感はあったんですが、時給に換算すると目もあてられなくて。

仕事量は増えてるのに、生活のためバイトも増やさないとやっていけない。

「あれ?他のデザイナーと呼ばれる人たちはどうやってるの?」と。

そこで一度デザインの会社に就職したいと、当時好きだった雑誌のデザイン会社に連絡。従業員数人のすごく小規模な会社で「新人教育するキャパシティはない」と一度断られたんですが、どうしても働きたいと食い下がったところ、月5万で修行させてもらえることになりました。

今も生きている、東京での下積み経験

安間:ここでの経験はめちゃくちゃ勉強になりましたね。

デザインの専門学校を出てない自分にとって、この会社でみっちり雑誌編集のデザイン(エディトリアル・デザイン)を実践で学べたことが今も糧になっています。

でも月5万ではやはり生活が成り立たなかったのと、ちょうど大好きだった雑誌の廃刊決定とがきっかけになり、転職活動をしました。

「これからは紙媒体よりもWEBらしい」と大手雑誌のWEB版を手掛ける会社を選択。

若い女性向けファッション雑誌「ViVi」のWEB版をまるごと会社で請け負っている会社へ。私はそのWEBサイトの更新を担当しました。他には、社長のつながりで、ある歌手のファンクラブサイトの更新を任されて、ファンクラブ会員向けに待ち受け画面を作成したり、メルマガを配信したりもしました。ここでWEBのデザインの力はかなり鍛えられましたね。最初はおぼろげながらでしたが、これからは本当にWEBの時代なんだなって徐々に実感していきました。

結婚で会社員から再びフリーランスへ

安間:結婚を機に東京から静岡へ引っ越して、再びフリーランスのデザイナーになりました。技術も社会人経験もあり、新卒の頃よりはマシだったものの、仕事量と金額のバランスが取れなくなってだんだん疲弊していきました。

仕事にやりがいはあるのに、なんだか苦しかったですね。

そんな頃に彩さんのナチュラル・ブランディング(以下NB)を知り、2019年に始まった実践講座(当時)から受講しました。

NBで学び出すと同時に、LP制作-やりやすい、みんなで作る感じ、めちゃくちゃ楽しい!

安間:実は実践講座に入る前の個別説明会で、彩さんが私のポートフォリオ(これまでの実績をまとめたもの)を見て「一緒に仕事しませんか?」と誘ってくれたんです。

学ぶのと同時平行で、LP(ランディングページ)の制作も始まりました。

当時のLPやWEBビジネス自体が、目立ってなんぼみないにギラギラ煽る感じが多くて。
そこに彩さんも私も違和感があって、彩さんのディレクションでクライアントさんと3人で「シンプルでギラギラ飾らず煽らず、でもお申し込みにつながるLPづくり」をしていきました。

雑誌やWEBデザイナーの経験が生かせたし、何より彩さんのディレクションはすごく作りやすくて、仕事なのに楽しかったんです。

以前会社員時代に、やってみたいこと&叶えたいことのアイディアをワクワクしながら出したら、上司に「仕事は楽しいものじゃない」ってぴしゃりと言われてしまったことがあって。それがずっと心にひっかかっていました。

だから彩さんとのLP制作で「やっぱり仕事ってやりがいがあって、かつ楽しくていいんだー」と解放された感じがしましたね

irodoriアートディレクターとして社員に-3人で作って感じた楽しさをまた味わいたくて

安間:その後、いくつも彩さんのディレクションでクライアントさんのLPなどを制作したり、彩さんさっこさん(=社員の小松)と3人でたくさん話し合いながらNBの動画教材のためのLPを作ったり。

クライアントさんからは、「シンプルでおしゃれだし、本当に価値を感じてくださる方がどんどんサービスに申し込んでくれる!」「過去最高の売上につながった!」などと嬉しい声をたくさんいただいて。

私がデザインしたものでビジネスに貢献できて、本当にとても充実していて楽しい♪って思いながらの毎日でした。

大学の時もそうでしたが、私はみんなでワイワイ1つのものを作る過程が好きなんです。もちろん作ったものがさらにつながりを作り、ビジネスとしてお役に立てることにもやりがいを感じますし。

だから彩さんからアートディレクターとして社員にと話をもらった時も、また彩さんさっこさんと3人でワイワイ作れる!お役に立てる!と嬉しくて。

静岡にいながら、2人目の妊娠出産もありながらで「いいのかな?」と迷いも少しありましたが、社員になることにしました。

2人目出産、できないとは言えない…でもできない自分と葛藤

安間:実は、社員になってずっと順調かというと、そうではなかったんです。

最初は出産後でハイだったのもあり問題はなかったんですが、娘がだんだん動き回るようになると、いっぱいいっぱいになって徐々に苦しくなっていきました。

でも「社員であるからにはちゃんとしなきゃ」「できないと言ってがっかりされるのは嫌」と自分でブレーキをかけていて。

元々の長女気質から「お母さんに嫌われたくない」という感じで、ちゃんとやらないとって、苦しいとは言えず自分で自分の首をしめていました

みんなと作れないさみしさ

安間:それに、irodoriが大きくなるにつれてみんなそれぞれ忙しくなって、1人1人自分の役割を全うして仕事がどんどん進んでいくようになって。

そのこと自体は、irodoriの価値を感じてくれる方が増えている証拠だし、ありがたいことと頭では解っていたんですが、気持ち的に追いつかなくなっていたんです。

1人でやってる感が強くなっていって、それがすごくさみしかったんですよね。私は静岡に住んで子育てもあり、一方でみんなはバリバリと仕事に集中している。

なんか勝手にですが、取り残された感じがして、思ったことを言い出せずにすねていたのかもしれません。すごくモンモンとした時期を、つい最近まで過ごしていました。

モンモンとした時期を抜けるきっかけは、ダメな自分でも認めてくれる人たち

安間:そんな中、力を入れて用意したirodoriとは別の、私が主宰する講座で、開始日を間違えて案内してしまったんです。「やっちまった…」と落ち込んでいたら「日付間違いですか?」と普通に確認がきたり、応援のメッセージがきたりして。

ビジネスをするのだからちゃんとしなきゃと思ってきて、もちろん、しっかりしてるに越したことはないのだけど「ポンコツな自分を見せても認めてくれる人がいるというのが本当にありがたかったですね。この人たちのために自分ができることを返したいって心から思いました。

そして、ビジネスで自分をそのまま認めてもらえる心地よさを感じていることに気づいたんです。

ふと「じゃあなぜirodoriで同じようにできてないんだろう?」って考えたら、彩さんやさっこさんに嫌われるのがこわかったんですよね。大好きすぎて。

心地よい働き方への挑戦

安間:そんな自分の素直な気持ちに気づいて、irodoriでも自分の気持ちを伝えていくようになりました。

自分の中で”精一杯できるヤツ”でいようとしていることへの違和感を、まずは伝えないと始まらない。

伝えた結果「めんどくさい」「こんなこともできないの?」と言わたら…とか、受講生が増えてきて「自然体で」を謳ってるirodoriの社員なのに、今さら自分が自然体じゃないなんて言えないという気持ちもありましたね。

でも、これからは心地いい働き方が増えていく。そんな時代だと思うんです。子育てしてるとか、地方だからとかだんだん関係なくなってくる。

その時に自然体でという考え方をはじめとしたビジネスメソッドとしてのNBの内容は、すごく応用できるものだと思うんです。NBを知ってもらって、それぞれが心地いい働き方を取り入れる会社や組織が増えていけば、未来は明るいなって。

それが、ポンコツな自分を受け入れて言葉にする勇気に、そして心地よい働き方を自分でつくっていこう!と行動し続ける原点になっています。

それに私の場合、例外が多いんですよね(笑)。
社員なのに、地方在住、出産、最近では夏休みを1か月取りたい!(笑)
でもそのおかげで、話し合ってこうしようというきっかけになっています。

安心して出せる場、メンバーの熱量をいい形でちゃんと使ってくれるセンスに、超手前みそですがすごくいい会社だなって思います。

チーム内での”デザイン”の可能性

安間:先日irodoriのプロモーション用にいくつかのビジュアルを作って出したんです。そしたらチームメンバーがたくさんフィードバックをくれて。この写真はこういうイメージだから違うと思う、とか、この色とコピーはこんな印象になるから好き、とか。

その時に、ビジュアルがたたき台になってみんなの意見が出る場を作れるのが嬉しいって感じました。

ビジュアル作る上で、そもそもなんでやるのか、誰向けなのかなど、今さら聞きにくいことをさらっと確認として切り出せるし、その質問がみんなの気づきや確認につながることもありますね。

今後やりたいことを教えてください。

デザインの力で「想いが伝わりご縁がつながり幸せになっていく」のを体現する人、新しい挑戦のはずみにできる人を増やしたいですね。

自分はデザインができたから話を聞いてもらえたり、伝わったりしてきて。そしてつながりができ、ご縁ができ、と背中を押されてきたんですよね。

だから私にとってデザインはコミュニケーションツールです。

話すのが上手じゃなくても、誤解を生みやすい場面でも、わかりやすいデザインがあれば伝わる

他の人とより理解を深めるためにもそうだし、自分でも考えていることを視覚化することで整理することができる。思考・文字・音だけでは理解しきれない部分を補ってくれるツールなんです。

でも私は美大もデザインの専門学校も出ていなくて、みっちり学んだのは雑誌の1年の修行時代だけで。だから私のデザインは本当に基礎的なものです。正直、特殊な技術はないんですが「飾り立てずシンプルでいいね」って言ってもらえています。

だから、デザイナーじゃない人にも、デザインを「誰かに想いを伝える、伝わりやすくなるためのツール」として取り入れてもらったら、想いを聞いてほしい時の力になるし、新しい挑戦をする時に話を聞いてもらいやすくなると思うんです。

デザインをコミュニケーションツールとして、人と人が理解し合って、新しい世界が開かれていくのが本当に嬉しいので、irodoriの中でも外部でも、少しずつ伝えていきたいです。