ブランディングを学ぶ
起業で自分の経験を生かしたい!最初にやるべきこととは?-起業ファーストステップPart1 後編-
今日は、起業ファーストステップPart1の後編として、「自分を生かして起業したい方が最初に何をするといいか」をご説明していきますね。
▼前編はこちら
目次
起業して自分の経験を生かし、オリジナルのサービスや商品作りをするために
まず最初に、徹底的に自分の経験、つまり人生ヒストリー(自分史)をすべて掘り起こして棚卸しすることです。
・自分の好きなもの
・得意なことや強み
・大切にしたい価値観
・ゆずれないもの
……などといった、自分のこだわりや想いをしっかりと掘り下げていきます。
オリジナルのサービスや商品作りは、ここがスタートなんです。
起業に向けて人生ヒストリー(自分史)を書いて、棚卸しするポイントは2つ
全部を掘り起こす
ポイントの1つ目は、最近のことだけではなく、記憶にある限り昔のことから全部を掘り起こすこと。
ちなみに私自身は、起業する前に約半年かけてコーチに伴走してもらいながら、自分の棚卸しをしました。
というのも、会社を辞める前に起業塾に通い、起業のノウハウは学び始めたものの、何を主軸にビジネスしていくか決め手がないという感覚に陥ったからです。
当時、漠然と”コーチング”や”女性のキャリア支援”をしたいと考えていましたが、なんとなくしっくりこなくて。
やはり「ノウハウがわかっていても、本当にやりたいことは何かがつかめていないと、これ以上は進めない」と感じたんですよね。
自分のこれまでを徹底的に棚卸ししてから起業したので、おかげでブレずにここまで続けることができています。
感情にフォーカスする
ポイント2つ目は、人生ヒストリーでの出来事や事実だけではなく、その時に自分がどう感じたかという「感情」にフォーカスすること。
うれしかった、悲しかった、楽しかった、悔しかったなど、いろいろな感情がありますよね。
なぜその感情が出てきたのか、何がうれしかったのか、悲しかったのか、悔しかったのか。
「どうしてその気持ちになったのか」を考えると、自分が大切にしたいこと、つまり価値観やゆずれないものが見え、自分の好きなものが明確になります。
それがオリジナルのサービスや商品へつながるのです。
一見遠回りに思えるかもしれませんが、ぜひじっくりと棚卸ししてみてくださいね。
起業のネタは、確実に自分の中にある
この人生の棚卸しが、オリジナルのサービスや商品にどうつながるのか、最初はピンとこないかもしれません。
でも起業のネタは、確実に自分のこれまでの経験の中に詰まっています。
そして、個人で起業する場合、会社員に比べて自分自身と仕事との関係が密接になります。自分の人生や感情を無視しては、長続きしません。
自然体でビジネスを継続していくためにも、とても大事な部分なのでしっかりと深堀りしてみてくださいね。
起業で安定して集客したい……お客様を作るために情報発信を始めよう
前編では、ビジネスを始める時に必要な2つのものとして、商品やサービス=【売るものを作る】こと、そしてもう1つ【お客様を作る】ことをご紹介しました。
【売るものを作る】と【お客様を作る】、この両輪を回してこそビジネスが軌道に乗っていくんでしたね。
そして、【お客様を作る】ために必要なのが「情報発信」(以下発信)です。
ビジネスが成功するか、そしてどのくらい売上を伸ばせるかは、WEB上であなたを知っている人がどれだけいるかによって決まります。
そして、発信をしていないと、現実の世界には自分が存在していても、WEB上では自分が存在していないのと同じことなんです。
だから、WEB上で自分がここにいると知ってもらう努力は、起業を始める上でとても重要になってきます。
私の場合をお話しますね。
起業をしようと決めた時、まずはWEB上に自分をどう存在させていくか、そしてどう存在感を上げていくかを考えて、かなり発信を頑張りました。
会社員のうちからアメブロを書き始めたり、大好きな会社を辞めてまで起業しようと思った理由を書いてSNSでシェアしたり。
そうして、いろいろな方に知ってもらい、そこからお客様との出会いを増やしてきました。
もちろん今も、頻度や媒体の変化は多少ありますが、Youtubeや他のSNSなどで発信し続けています。
WEBを通してビジネスをしたい、お客様に出会いたい人には、WEB上で知ってもらう努力=発信は、絶対に外せないものなのです。
この発信の始め方とコツは、起業ファーストステップPart2として別の記事でお伝えしますね。
▼発信の始め方とコツを先に知りたい方はこちら
起業のネタ探しにも、発信にもオススメな本をご紹介
そして最後に、自分のこれまでの棚卸しにオススメの2冊をご紹介します。
1冊目は前田裕二さんの『メモの魔力』(幻冬舎)です。
メモを書くことによって自分と向き合う大切さが書かれた本で、ぜひ手にとってみてほしいです。
最後の「自己分析1000問」という自分に対する問いかけ集が、棚卸しに大変有効だと感じています。
質問に答えながら自分の人生ヒストリーを棚卸ししていくと良いですよ。
そしてオススメのもう1冊は『言葉にできるは武器になる』(日本経済新聞出版社)です。
こちらは、電通のコピーライターの梅田悟司さんが書かれた本。
実は、講座内や自分の著書内など様々な場面でたびたびご紹介するほどイチオシです。
この本の表紙には「『言葉にできない』ことは『考えていない』ことと同じである」と書いてあるんです。
自分の頭の中だと、都合のいいように文脈を作り理解できてしまうもの。
でも、いざ自分の頭の中にあることを人に伝えようとした時、思うように伝わらない、思いを言葉にできないということがありませんか?
それは、まだまだ言語化が足りていない証拠とも言えます。
さらに「言葉にする」というと人に伝える、外に出す言葉ばかりに注目しがちです。
けれども、実際には自分の内側と対話する際にも言葉を使っています。
まず、その自分の内側にある「内なる言葉」を磨かないと、外への発信も良いものが出ない。
そう、梅田さんは書かれています。
1冊目の『メモの魔力』は、まさに内なる言葉を磨く質問がたくさんあります。
そして『言葉にできれば武器になる』は、その内側を考えるときのフレームワークと、さらにそれを外に向け発信する時のポイントも書かれています。
この2冊を読み、実際に質問やワークに取り組むことが、自分を深め、さらに外へ向けて発信していくのに必ず役に立ちます。
ぜひ読んでみてくださいね。
また、私の著書『「個人」「小さな会社」こそ、ブランディングで全部うまくいく』(総合法令出版)にも、棚卸しのためのワークや思考を深めていくのに役立つフレームワークを掲載しています。
良かったら、あわせて読んでいただけるとより掘り起こしが深まるかと思います。
▼累計1万部を超えた、著書についての詳細はこちらの記事へ
おわりに
いかがでしたか?
自分の棚卸しも発信も、手間がかかるので正直面倒に思われるかもしれません。
でも、起業を始める際にここをしっかり抑えることで、その後に無理なくビジネスが軌道に乗る、とても大切なところです。
ぜひ、焦らず取り組んでいただけたらと思います。
▼今回の記事を動画で振り返りたい方は
▼情報発信のコツを知りたい方は