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【チームirodoriメンバー紹介Vol.11 井内百恵】現在進行形で変化しながら、アクティブに人と関わる仕事を追究する

これまでの仕事と今の仕事を教えてください。

大学卒業後、ブライダル業界でドレススタイリストとして働いた後、防衛省の共済組合職員を経て、2021年5月からirodori Branding(以下irodori)での仕事をスタートしました。

irodoriでは事務局を経て、今はTheONE Branding(以下TheONE)での受講生さんのコーチや、そのInstagramを中心としたSNS発信のリーダー、Irodoriが提供している各講座を卒業されたみなさんのコミュニティ運営、お問い合わせ対応などを担っています。

個人ではイメージコンサルタントとして、パーソナルカラーや骨格、顔診断をもとにその方に似合う洋服を選ぶショッピング同行を主に行っています。

どんなお子さんだったんですか?

子どもの頃は、引っ込み思案でした。

小児喘息持ちで体力がなく、なんとなくぼーっとしていて、活発な子の影に隠れるような子で、最初は3人で遊んでたはずなのに、仲間ハズレになっているなんてしょっちゅうで。

そのうち「どうしたら仲間に入れてもらえるのか、自分が困らないか」と人を観察するようになりました。

この“観察癖”をだんだん人間関係に生かせるようになって、気づけば人と関わるのが好きになっていましたね。

そんな子どもの頃の転機は、小学校の時の担任の先生との出会いです。

それまで活発な友達の影で隠れていた私を認めてくれて「学級委員をやってみたら?」などいろいろ気にかけてくれたのが大きかったですね。

さらに友達につられて小学校では運動部、中学校では駅伝部に所属し、大きな大会に進むくらいハードな活動を乗り切りました(ちなみにハード過ぎたのでその後キッパリ辞めましたが(笑))。

ぼーっとしてるというセルフイメージは少しずつ薄れて「やればできる」と思えるようになって、引っ込み思案は成長するにつれてかなり変わったと思います。

ブライダル業界へ就職したのはどうしてですか?

就職活動の前から漠然と「好きなことで仕事したい」「人と関わって価値を提供したい」という気持ちは持っていて。

でも、その「好きなこと」が何なのかはわからなかったんです。

元々ブライダルを目指していたというより、就活生向けの合同説明会で、人と関われそうな企業を探す中で惹かれていった感じです。

ブライダルの会社のメッセージ動画にすごく感動して「私もこんな風に感動してもらえる仕事がしたい!」と。

まあ今振り返ると、結婚式のエンドロールのように情緒的に訴えるのが上手だったので、そこに見事に惹きつけられたんだと思います(笑)。

就職してからは、ドレス選びのお手伝いをするドレススタイリストとして長野の店舗で働きました。

楽しかったですし、ドレスを一緒に選んだ新婦さんが式当日、本当に幸せそうな様子を見るとすごく嬉しくて、やりがいはありましたね。

でも、どうしても業界的に休みが不規則でしたし、さらに働いていた店舗ではドレススタイリストが2人だったので、自分が休みの日でも「あのドレスは⚪︎⚪︎へ送った?」など確認の電話がくるのが当たり前の環境で。

やはりこの先、結婚や出産などライフステージが変わったらこの働き方をずっと続けるのは自分には無理だと思いました。

働いてみて初めて、ワークライフバランスを大切にしたいと気づいてしまったんですよね。

それで、転職を決め、次はワークライフバランスの取りやすい公務員、かつ実は大好きだった”自衛官”を支えられると防衛省の職員を目指したんです。

自衛官のために働きたい!と思った理由を教えてください。

真面目な話、自衛官が好きになったのには理由があって。

きっかけは大学時代でした。

同じ史学科の友人が硫黄島へ遺骨収集のボランティアへ行くと聞き、思い切って自分も参加してみたんです。

初めは内容に興味があったというより、せっかく時間もお金も多少余裕のある学生時代だから”ピンときたことはやってみる”と決めていたのが大きかったですね。

行ってみると、硫黄島はまだ第二次世界大戦の不発弾が残っていたり、有毒ガスが発生したりする危険な場所で、自衛隊の不発弾処理班や化学処理班が安全を確保してからボランティアが活動するという流れでした。

そこで自衛官のみなさんのプロフェッショナルさを間近で感じて、感動して。そこからファンになりました。

だからせっかく転職をするなら、大好きな、そして超プロフェッショナル集団である自衛隊の役に立つ仕事がしたいと思って、半年勉強して公務員試験を受験しました。

実は試験には落ちてしまったんです。でも次の年に向けて公務員試験の予備校へ行ったところ、たまたま防衛省共済組合の職員募集にまだ間に合うことを知り、試験を経て運良く働き始めることになったんです。

その後の異動が、大きな転機になったそうですね。

共済組合での仕事は、時間的な拘束もなく、また比較的誰でも対応できると感じる仕事が多かったです。

自衛官に囲まれた職場で、時間がたくさんある分アフターファイブを充実させるようにしていましたが、正直やりがいは感じられず「このままずっとこの仕事を続けていていいのかな?」と頭の片隅で考えている状態でした。

その後、縁あって結婚し、しばらくして妊娠が分かった頃に、防衛省内の本部から駐屯地内の支部へ異動に。

今振り返ると、この異動は大きな転機ですね。

その頃ちょうどコロナが深刻化し始めたところで、妊婦や胎児への影響もまだ分からない状況だったので、有給休暇なども使って早めに産休へ入ったんです。

産休育休と職場から離れている間にいろいろ考えました。

考えるうちに「働きやすさを重視して転職したけれど、やっぱりもっとやりがいのある仕事があるんじゃないか。」

「子どもが生まれて慣れない生活の中でせっかく働くんだったら、自分だからできる仕事をやっていきたい。」

という気持ちが大きくなって。

せっかく入った職場でしたが、次のキャリアを考え始めました。

子どもとの生活を考え引き続きワークライフバランスを重視しつつも、仕事のやりがいも感じられる、そんな働き方を必ず見つけようと思ったんです。

自分からirodoriに仕事はないかと問い合わせされたと伺いました。

irodoriや彩さんのことは、実は1年以上ずっとウォッチしていたんです。

「やりたいこと 探し」などのキーワードで検索していた時に、彩さんのアメブロを見つけたのがきっかけでした。

「この方のメッセージ、好きだなぁ」と思って、ブログをどんどん読んだりFacebookの無料コミュニティでの配信を見たり。

当時、やりがいもライフワークも求めるわがままな私は、自分で仕事をしていくしかないんじゃないのかと”起業”も頭に浮かんではいました。

ただ「何がやりたいのか」が明確にわからないのに起業という選択肢を選ぶことができなくて、ナチュラル・ブランディング実践カレッジを受講するのも違うなと思って。

でも、なんとなく気になってずっと情報は追っていました。

そして育休中に職場を辞めることを考え始めた頃、思い切ってホームページの問い合わせフォームから「リクルートはありませんか?ここで仕事したいです!」と連絡してみたんです。

それで彩さんが一度会う場を設けてくださって、なぜirodoriで働きたいと思ったのかなどをお話し、まずは事務系の仕事の業務委託から始めることになりました。

後から聞いたんですが、私が連絡した当初は「そもそもirodoriで採用募集していなかったし、受講生でもなかったので、当然お断りすると思っていた」と、問い合わせを担当していた福岡すみれさんからは言われました(笑)。

受講生でも知り合いでもなく、ホームページから働きたいと問い合わせがきたのは初めてで、すみれさんだけでなく彩さんやメンバーみんな心配もあったと思いますが、ガッツを買ってもらえたのかなと思っています。

事務局から、コーチ、SNS発信の責任者と役割を変えてきていますよね。

実はirodoriに入ってからのこの数年は、問題なく働いてきたというより、落ち込みや葛藤ばかりで……。

「なんでもいいので仕事させてほしいです!」というスタンスで入ったので最初のうちは言えずにいましたが、本当は、事務の仕事はできるけれど”やりたいこと”ではないと感じていたんです。

当時を思い出すと「事務局」の自分を肯定できず……自分でカテゴリー分けをしていた気がします。でも全体を見られる事務局のお仕事があったからこそ、今いろいろな視点を持てていると思います。 

また、学びながらコーチングを提供する外部の仕事に惹かれて、irodoriでの仕事もつづけながら両方同時にやっていこうと考えたこともあります。

irodoriとそのコーチングの目指すところはとても近かったのですが、どちらも同時に働くのは厳しいとわかって。

どちらかを選ばなければいけないなら、もちろんirodoriだとすぐ決めました。

ビジネスマンとして、そして人間として成長させてくれ、子どもを育てながらほぼリモートでやりがいある仕事ができるのはもちろん、一緒に働くみんながすごく好きでしたし、元々irodoriを辞める選択肢が自分の中になかったんです。

今TheONEでコーチの1人としてサポートしているので、irodoriにいながらコーチングに携われるこの環境に感謝しています。

最近「雰囲気が変わった」と言われるそうですね。

昨年2022年は1年かけて、心について学んで自分を見つめ直していたのでその影響は大きいかもしれないですね。

自分とじっくり向き合う中で「ゼネラリストよりプロフェッショナルになりたいんじゃない?」「もっと相手を信頼してみては?」と言われたことがあって、どちらも図星だったんです。

自衛官もそうですし、彩さんもそうですし、これまで他にもいろいろなプロフェッショナルに出会って、自分もそうなりたいという気持ちがずっとありました。

それに、一度にいろんなことを同時進行で進めていくより、1つに集中して向き合うシングルタスクのほうが合っていて、自分の力を発揮できると感じてもいました。

一方で、自分に自信がなく「まだまだ何かのプロではないし、そんなこと望んではいけない」と蓋をしていたのかもしれません。

人と関わる仕事がしたいと願いつつ、自信のなさから「相手にがっかりされるかもしれない」と恐れて信頼しきれず、なんとなく一歩引いて関わっていたのだと思います。

昨年1年を通して自分のことを以前より客観的に見られるようになり、自分のいろいろな気持ちを自覚したことも、irodoriの中で担う役割の変化につながってると感じています。

ちょうどTheONEについて1年間チームで構想していた時期とも重なり、その中で「私が感じる違和感」などをみんなに伝えてみたんです。

受け入れてもらえるか不安な気持ちもちらつきましたが、言ってみることでチームの議論が深まったり、自分の意見が反映されたりといった経験が積み重なって「私、このチームにいていいんだ」と心の底から思えるようになったなと思います。

今思うと以前は「私なんて……」と自分の考えを溜めてしまったり、考えは言ってみるもののきちんと受け取ってもらえる形で伝えられなかったり、どことなく受け身だったと反省があります。

だから今は受け身は辞めて、自分が考えていることが伝わるように、そして溜めずに日々伝えていくことは意識しています。

最後に−これからも現在進行形で変化しながら、人と関わる仕事を

irodoriのスタッフには、ナチュラル・ブランディングを受講したりそこに長く関わったりしている人が多い中で、私は異色です。

それに、ブライダル業界から共済組合職員、事務を経て、今はコーチもやらせてもらっていて、変化が多くストレートに歩んできたわけではないんです。

だからこそ、今 TheONEでグループコーチングや個別コーチングを担当していて、受講されてる方の悩みやモヤモヤする気持ちに実感を持って寄り添ったり考え方の転換を提案したりできるので、さまざまなキャリアを積んできた経験が活きてるなと思っています。

コーチング前は緊張することもあるんですが、受講生さん本人にはマイナス面しか見えていない事柄も「こういういい点もありますよね」と別な見方を提示するなど、1つでも気づきを持ち帰ってもらえるように心がけています。

こうして自分の歩みを強みとして生かせる仕事ができて、本当に幸せです。

これからもirodoriでも個人でやっているイメージコンサルタントの仕事でも、人と関わって、かつ専門的な仕事はずっと続けていきたいですし、現在進行形で変わっていく姿をお見せできたらと思っています。